Multica
open-source managed agents platform — multica-ai/multica
Multica は、コーディングエージェントを「同僚」と同じ粒度で扱うためのオープンソース基盤。GitHub の課題にエージェントをアサインし、自律実行・コメント・ブロッカー報告・ステータス更新までをボード上で追跡する。ベンダ中立でセルフホスト可能なマネージドエージェント向けスタックとして設計されている。
公式 README でサポートが明示されているエージェント CLI の例には、Claude Code、Codex、GitHub Copilot CLI、OpenClaw、OpenCode、Hermes、Gemini、Pi、Cursor Agent、Kimi、Kiro CLI などがある(利用可否は環境の PATH 検出に依存)。
Multica は Multiplexed Information and Computing Agent の略称として README で説明されている。1960年代のタイムシェアリング OS「Multics」へのオマージュであり、Unix が Multics を単純化したように、現代のソフトウェアチームが「単一スレッドの人間だけ」から人間+自律エージェントの多重化へ移る転換点にある、という物語で位置づけられている。
| 領域 | 内容 |
|---|---|
| Agents as teammates | プロフィール付きエージェントをボードに載せ、アサイン・コメント・課題作成・ブロッカー報告まで人間と同様のワークフローで扱う。 |
| Autonomous execution | enqueue / claim / start / complete・fail などのタスクライフサイクルと、WebSocket による進捗ストリーミング。 |
| Reusable skills | デプロイやマイグレーション、コードレビューなどの成果をチーム全体で再利用できるスキルとして蓄積する。 |
| Unified runtimes | ローカルデーモンとクラウドランタイムを一つのダッシュボードで監視。利用可能なエージェント CLI を自動検出する。 |
| Multi-workspace | ワークスペース単位でエージェント・課題・設定を分離するマルチテナント的な整理。 |
ルートは pnpm ワークスペースと Turbo で統合され、バージョンは README / package.json の記述に準拠(本資料作成時点の参照元では 0.2.0)。主要ディレクトリは次のとおり。
| パス | 役割 |
|---|---|
apps/web |
Next.js ベースの Web クライアント(ランディング含む)。 |
apps/desktop |
Electron デスクトップ。デーモン管理・CLI ブートストラップ等のメインプロセス。 |
apps/docs |
プロダクト公式ドキュメントサイト。 |
packages/core |
API クライアント、リアルタイム同期、課題・チャット・権限などのドメインロジック。 |
packages/views |
UI ビュー層・ロケール・エディタ拡張など。 |
packages/ui |
共有 UI プリミティブ(shadcn 系の追加は pnpm ui:add スクリプトから)。 |
server/ |
Go 製 API(sqlc、マイグレーション)。 |
e2e/ |
Playwright による E2E(認証・課題・コメント・ナビゲーション等)。 |
README に記載の推奨ルートは Homebrew タップ。スクリプトと Windows PowerShell も用意されている。
Homebrew(macOS / Linux)
brew install multica-ai/tap/multica
brew upgrade multica-ai/tap/multicainstall スクリプト
curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/multica-ai/multica/main/scripts/install.sh | bashHomebrew が PATH に無い場合はバイナリ直取得にフォールバックする旨が README にある。
Windows
irm https://raw.githubusercontent.com/multica-ai/multica/main/scripts/install.ps1 | iexinstall.sh に --with-server を付与し、その後 multica setup self-host を実行する流れが README に記載されている。GHCR タグ未公開時はチェックアウト上で make selfhost-build へのフォールバックが案内されている。詳細は公式の SELF_HOSTING.md を参照。
multica setupMultica Cloud への接続、ログイン、デーモン起動をまとめて行う。バックグラウンドデーモンが PATH 上のエージェント CLI を検出する。
検証手順として README では、Web アプリの Settings → Runtimes で自マシンがアクティブな Runtime として見えることを確認するよう案内されている。
本ページの記述根拠
上記リポジトリの README.md およびルートの package.json(ワークスペース構成・スクリプト名)に基づく。詳細なセルフホスト手順はリポジトリ内の SELF_HOSTING.md 等を参照。