AutoHarness
Claude Code の作業セッションから再利用できるスキルを見つけ、検証して保存するプラグイン。重複を統合し、使われなくなったスキルはアーカイブします。
01 / 何を管理するか
AutoHarness は、Claude Code が使うネイティブな SKILL.md のうち、自身が作ったものを管理します。
セッションを教材にする
ツール呼び出し数がしきい値を越えたターンの終わりに、作業の一部を振り返ります。必要なときは /learn で今のセッションから学べます。
似た技能をまとめる
同じ場面に向けた提案は新規追加だけでなく、既存スキルへの統合や更新として扱います。セッション開始時には管理対象の索引を提示します。
02 / 学習の流れ
記録、提案、検証、再提示を別の責務に分けています。学習処理は通常のセッションに並走します。
作業を捕捉
フックがターンとツール利用を記録。外へ渡す際に機密情報を伏せ、既存のホストログを参照します。
改善を提案
リフレクターが既存スキルと照合し、追加・統合・更新などの意図を作ります。
検証して保存
提案の安全性と構造を検査し、通ったものだけをスキルディレクトリへ反映します。
次回に提示
管理対象スキルをカテゴリ別に並べ、次のセッション開始時に索引として渡します。
利用状況を評価
読み込み・閲覧・更新を別々に数え、十分な機会を経たスキルだけを整理対象にします。
統合し、履歴を残す
全体の重複を統合。スキルごとの台帳に変更理由と根拠を記録します。
03 / 書き込みの境界
スキル提案をそのままファイル操作に結び付けない設計です。
Reflector は書き込まない
エピソードから変更意図と根拠を作り、保存は行いません。古いスキルと矛盾する提案では、矛盾の解消も同じ実行内で求められます。
Promoter が検証する
構造・安全性・台帳・自作スキルかどうかを確認し、合格した変更だけを原子的に配置します。却下理由は実行結果に残ります。
対象の制限: 管理するのは AutoHarness の台帳マーカーを持つ自作スキルだけです。利用者が書いたスキルや別途インストールしたスキルは変更対象にしません。
04 / スキルの寿命
経過時間ではなく、利用機会に対する実際の使われ方を見ます。
| 段階 | 判定・動作 | ディスク上の結果 |
|---|---|---|
| 試用期間 | 一定数のリクエストが届くまで評価を待つ。索引には引き続き表示。 | .claude/skills/<name>/ に保持 |
| 卒業判定 | 試用期間中に読み込みも閲覧も一度もなければアーカイブ。 | .claude/skills/.archive/ へ移動 |
| 容量超過 | 成熟したスキルが上限を越えた場合、利用率が低いものから整理。 | 削除せずアーカイブ。戻せば復帰可能 |
利用率に数えるのはスキルの読み込みです。閲覧は卒業判定の根拠にし、更新は改善後の再利用を見分けるため別に記録します。
05 / 導入と確認
Claude Code のプラグインとして導入します。実行環境には python3 が必要です。
/plugin marketplace add tigerless-labs/autoharness
/plugin install autoharness@autoharness
/reload-plugins再読み込み後は通常の作業を続けるだけで動きます。学習を明示的に依頼するときは /learn を使います。
.claude/skills/、プロジェクトごとの実行記録は .claude/autoharness/ に置かれます。各スキルの .ledger.jsonl に変更理由と根拠が残ります。06 / 主な設定
環境変数 AUTOHARNESS_* で学習間隔とスキルの上限を調整できます。
| 変数 | 既定値 | 役割 |
|---|---|---|
REFLECT_EVERY_N | 50 | 振り返りまでのツール呼び出し数 |
CONSOLIDATE_EVERY_N | 250 | ライブラリ全体の統合までのリクエスト数 |
MATURITY_PROJECT / MATURITY_GLOBAL | 100 / 300 | 卒業判定までのリクエスト数 |
CAPACITY_PROJECT / CAPACITY_GLOBAL | 50 / 20 | 各層で保持する成熟スキルの上限 |
INDEX_SUSPENDED | 0 | 1 にするとセッション開始時の索引注入を停止 |
表中の変数名にはすべて AUTOHARNESS_ を付けます。既定値はソース README の値です。
07 / 参照
機能や既定値は AutoHarness の公開ソースを基にしています。
- tigerless-labs/autoharness — プロジェクト本体と README
- src/autoharness — フック、検証、保存、ライフサイクルの実装
- skills/learn/SKILL.md — 手動の学習入口