agentmemory

コーディングエージェント向け永続メモリ — MCP・フック・REST の単一サーバ

1 — 概要

agentmemory は、セッションをまたいで設計・バグ・好みを再説明しなくてよいように、エージェントの行動を観測して圧縮・索引化し、次回のプロンプトに必要な文脈だけを注入する層だ。CLAUDE.md や .cursorrules のような短い静的メモとは別物で、検索可能な長期記憶とライフサイクル(remember / forget / 監査)を扱う。

TypeScript / Node MIT MCP + Hooks 外部 DB なし既定
95.2%LongMemEval-S R@5(README 掲載)
51MCP ツール(バッジ表記)
12自動フック本数
827テスト(README バッジ表記)

正典は上流 github.com/rohitg00/agentmemory の README.md と DESIGN.md。REST は README の表記どおり 104 エンドポイント規模。npm は @agentmemory/agentmemory。

2 — iii エンジンとの関係

README では iii エンジン上に実装されていると明記されている。知識グラフ・信頼度スコア・ライフサイクル・ハイブリッド検索といったコンセプトは、公開されている設計ドキュメント(gist 上の LLM Wiki 拡張パターン)をコードに落としたもの、という位置づけだ。

用語の整理。 「gist の設計」と「本リポジトリの実装」は README で対応付けられている。本ページは npm パッケージの利用者視点に寄せ、内部の各 src/functions/* の詳細は上流ドキュメントとソースを参照する。
3 — 機能面の俯瞰
領域内容(README・構成から要約)
記憶コア観測・圧縮・ベクトル/BM25 ハイブリッド検索・時系列グラフ・保持ポリシー
エージェント I/OMCP サーバ、セッション用フック、スタンドアロン MCP と本体サーバのプロキシ連携
可視化ローカルビューア(src/viewer)、iii Console 連携用アセット
統合integrations/ 配下に OpenClaw・Hermes・pi・ファイルウォッチャー等
品質benchmark/ に LongMemEval・スケール・品質レポート、多数の test/*.test.ts
flowchart TD A["エージェント\nClaude / Cursor / 他"] -->|hooks イベント| B["agentmemory サーバ"] A -->|MCP / REST| B B --> C["圧縮・索引\nハイブリッド検索"] C --> D["ローカル永続層\n(外部 DB 不要の既定パス)"] B --> E["ビューア / 監査ログ"]
4 — 接続方式

README のクイックスタートは単一コマンドからサーバを立ち上げる形だ。

npx @agentmemory/agentmemory
  • Claude Code: 複数のライフサイクルフックと MCP・スキル(remember / recall / forget 等)を同梱する想定。
  • その他エージェント: Cursor・Gemini CLI・Codex・OpenCode・Cline など、MCP または REST を喋れるクライアントを README の表で列挙。
  • スタンドアロン MCP: v0.9 以降、実行中サーバへのプロキシでフックとビューアの整合を取る、というリリースノート上の変更がある。

製品サイト agent-memory.dev や、ファイルシステム連携パッケージ @agentmemory/fs-watcher は CHANGELOG / README で案内されている。詳細は上流の該当セクションを参照。

5 — 上流リポジトリでの調査順

リポジトリ全体を一度に追わず、目的に応じて深さを足す。下表は上流のディレクトリ走査で整理した優先度だ。

優先度参照先目的
1ディレクトリ構成パッケージ境界(src/・plugin/・integrations/・benchmark/ など)の把握
2README.md対応エージェント・クイックスタート・ベンチ指標
3エントリ(src/index.ts・src/cli.ts・src/mcp/server.ts など)起動経路と MCP 面の実装位置
4–6integrations/*・plugin/・benchmark/*.md・website/ など特定連携・スキル梱包・ベンチレポート・マーケサイトのどれを深掘りするか決まったときだけ

エディタで一気に開くとノイズになりやすい。ベンチ結果 JSON やビューアの静的 HTML は、通常の「挙動理解」よりレポート生成・UI 確認の文脈で触るとよい。

パス(上流リポジトリのルートから)行数目安メモ
benchmark/data/longmemeval_results_hybrid.json約 12,490LongMemEval 系の結果データ
benchmark/data/longmemeval_results_bm25.json約 12,490BM25 フォールバック比較用データ
src/viewer/index.html約 3,759ローカルビューアの静的 UI
src/triggers/api.ts約 2,625トリガ API 面
src/mcp/server.ts約 1,693MCP サーバの中心実装
数値の出所。 行数は上流リポジトリのディレクトリ走査時点の集計であり、ブランチによって前後する。確定値が必要なら GitHub 上の該当ファイルを開いて確認する。
6 — セキュリティと運用

.github/security-advisories/ に個別の脆弱性・ハードニング記事が置かれている(ビューア XSS、デフォルトバインド、メッシュ未認証、エクスポートのパストラバーサル等)。運用前に該当番号を読み、バインドアドレス・認証・エクスポートパスを制限すること。

削除と監査。 README と CHANGELOG では、全削除パスにわたる監査ポリシーの明文化や、ヘルスチェックが小規模 Node プロセスで誤検知しないよう調整した、といった記述がある。本番ではログとアラート閾値を環境に合わせて確認する。